グエムル -漢江の怪物- 全世代が楽しめる傑作エンタメ作品。おバカ一家vs突然変異の怪物

【あらすじ】

カンヌ国際映画祭で絶賛され、韓国をはじめ各国で大ヒットを記録した傑作エンターテイメント作品。

大都市ソウルを東西に流れる大河川・漢江(ハンガン)。その河川敷でパク一家は小さな売店を営んでいた。伸びきった金髪の長男カンドゥは、家族も呆れるダメ男。いつもユルユルのスウェット姿で店番をしていて、居眠りをしたり、客のスルメの足を1本食べて怒られたりしていた。そんなある日、突如として河川敷に巨大な怪物が現れ、レジャーを楽しむ人々に襲いかかった。そしてカンドゥの娘ヒョンソが連れ去られてしまい…。

【見どころ】

謎の研究機関が漢江に垂れ流した大量のホルムアルデヒド(劇薬)によって、魚が突然変異して怪物になったグエムル。まるでティラノサウルスのように走り回り、イルカのように泳ぐグエムルは圧倒的な強さ。そんな怪物に「おバカ一家」が立ち向かうのだが、この「おバカ」ぶりが今作を魅力的にしている。

グエムルを仕留めるために売店に身を潜める一家。そこで家長のヒボンが大真面目にカンドゥの素晴らしさを語るのだが、その内容は全くフォローになっていないバカっぷり。皆、退屈で寝てしまうのだが次の瞬間、ヒボンとカンドゥの鬼気迫る表情のアップが映し出され、視線の先にはグエムルがいる。そして自らの命を顧みず、躊躇なく突進していく一家の姿は心震えるほど感動的。
こんな「おバカ」とシリアスな展開が絶妙なタイミングで差し込まれ、観る者を全く飽きさせない。

ちなみに今作のように怪物が暴れるシーンは、CG処理が比較的簡易な夜で雨のシーンが多いのだが、冒頭の大パニック・シーンは真昼間の河川敷。グエムルが人々を弾き飛ばし、飲みこんでいく姿は映画史上トップクラスの迫力といってもいいかも。

  • 【監督】ポン・ジュノ
  • 【出演】ソン・ガンホ/ピョン・ヒボン/パク・ヘイル/ペ・ドゥナ/コ・アソン
  • 【日本公開】2006年
  • 【原題】THE HOST
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