オフィス 檻の中の群狼 怖い!憎悪渦巻くオフィスで展開するサスペンス・スリラー

【あらすじ】

女学生でインターンとして奮闘するイ・ミレは、正社員を目指して日々奮闘していた。だがある日、彼女の上司であるキム・ビョングク課長が、自分の家族を金づちで惨殺する事件を起こし、そのまま姿を消してしまった。事件を担当するチョンフン刑事はオフィスを訪問し、課長と同じ部署の社員たちに事情聴取をすることに。その後も捜査を続けるが進展せず、第2、第3の殺人事件がオフィス内で起きてしまい…。

【見どころ】

圧倒的な緊迫感が話題をよんだ「哀しき獣」「チェイサー」の脚本を担当したホン・ウォンチャンの初監督作。今作もヒリヒリするような緊張感が全篇を漂い、ホラー要素の強い1本に仕上がっている。

強烈に恐ろしい存在感を放つのが課長役のペ・ソンウ。目がうつろで生気のないピエール瀧のような表情で冒頭から登場し、何かをしでかす雰囲気をぷんぷん漂わせている。そして金づちを握りしめ、リビングにいる家族のもとにゆっくりと近づき、期待以上の狂気性を発揮してくれる。
また事件を起こした後にオフィスに戻り、そこから出てきていない設定も恐怖を増幅させる効果てきめんの演出になっている。薄暗いオフィスのシーンになっただけで、いつ課長が出てくるのかと緊張を強いられる。

そして出色なのがインターン役の女学生コ・アソン。物語が進むにつれて判明してくる同僚たちの心理描写を絡めながら、予想外の役割を担っていく展開は実に上手く、観る者を恐怖のどん底に突き落としていく。

それにしても課長が自分の家族を惨殺した理由が分かりにくい。さすがにここは明確に認識させて欲しかった。

  • 【監督】ホン・ウォンチャン
  • 【出演】コ・アソン/パク・ソンウン/ペ・ソンウ/キム・ウィソン
  • 【日本公開】2016年
  • 【原題】OFFICE
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