友へ チング 韓流ブームの一翼を担った大ヒット作。幼馴染の悲しい運命をノスタルジックに描く

【あらすじ】

舞台は1976年夏の釜山。ヤクザの息子ジュンソク、葬儀屋の息子ドンス、優等生のサンテク、そしてお調子者のジュンホ。小学生の4人は幼なじみで、いつも一緒に遊んでいた。やがて高校に進学すると、ジュンソクとドンスは喧嘩を繰り返すようになり、一端の不良になっていく。やがて2人は退学になり、ヤクザの道に進みはじめるのだが…。

【見どころ】

あれほど仲の良かった幼馴染がそれぞれの道を歩みはじめ、やがて異なるヤクザ組織の幹部として対立していく哀しい運命を描く。
物語としてはよくあるメロドラマなのだが、ヤクザの息子ジュンソク役のユ・オソンの圧倒的な存在感と、陰影の効いたノスタルジックな美しい映像で、見ごたえのある作品に仕上がっている。

前述のユ・オソンは角ばった顔に大きな鼻。そして低音の声で貫録の存在感。喧嘩にめっぽう強いが友人を大切にする姿は漢気のあるヤクザそのもの。綺麗な顔をした俳優ではなく、無骨にも見える彼を抜擢したことで、作品全体のリアリティを上げることができている。
そんな彼の右腕のような存在で、葬儀屋の息子ドンス役にはイケメン人気俳優のチャン・ドンゴン。死人を扱う実家の稼業に嫌気がさし、ヤクザに身を投じていく。そしてジュンソクを超える存在になりたいと思いながらも及ばない悲哀をしっかりと表現。迫真の演技をみせている。

「お涙頂戴」的なラストの展開はやや食傷ぎみだが、大ヒットした「シュリ」や「JSA」の興行記録を塗り替えたのも納得の1本だ。

  • 【監督】クァク・キョンテク
  • 【出演】ユ・オソン/チャン・ドンゴン/ソ・テファ/チョン・ウンテク/キム・ボギョン
  • 【日本公開】2002年
  • 【原題】CHINGU
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