復讐者に憐れみを 止まらない復讐の連鎖。「オールド・ボーイ」の原点と言われるパク・チャヌク監督の問題作

【あらすじ】

「JSA」「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、両作の間に手掛けたハードボイルド作品。各国で絶賛された名作「オールド・ボーイ」へと引き継がれる「復讐3部作」の第1作目。

聴覚障害を持つリュウは、重い病に倒れた姉を看病していた。両親亡きあと自分の面倒を見てくれた姉を救うため、自ら片方の腎臓を提供することを決意。だが検査の結果は不適合で、勤めていた工場も解雇されてしまう。やむをえず臓器売買の闇取引を試みるが、反対に自分の腎臓の片方と虎の子の退職金を騙し取られてしまった。追い詰められたリュウは、身代金目的に自分を解雇した工場の社長の娘を誘拐するのだが…。

【見どころ】

目を背けたくなるほどの強烈な暴力描写で、不毛な復讐の連鎖を描いていく。

はじめは社長からお金を受け取ったら、すぐに娘を返すつもりが、想定外の出来事が起こったことで誰も止められない殺し合いが始まってしまう。
この殺伐とした雰囲気が迫力満点で、主人公のリュウが聴覚障害者であるために後戻りできない決定的な事件を起こしてしまう緊迫した展開も良い。

そんななか、リュウと同棲している女役の人気女優ペ・ドゥナが、大胆に胸元が空いているタンクトップを着ていて、いつもセクシーなのも2重丸。天真爛漫なキャラクターで、手話でコミュニケーションを取り、リュウの心の支えになっている。一糸まとわぬ姿で彼と愛し合うシーンもあるのだが、そんな彼女も容赦なく暴力の連鎖に巻き込まれていく。

「オールド・ボーイの原点」と言われるだけあって、強烈な印象を残す1本だ。

  • 【監督】パク・チャヌク
  • 【出演】ソン・ガンホ/シン・ハギュン/ペ・ドゥナ
  • 【日本公開】2005年
  • 【原題】SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE
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